2020年7月17日3 分

964turbo 足回りセッティングへのこだわり

<964ターボ の足回りのセッティングへのこだわり>

カップの足であるマルティニ号の足に、ピンク号を近付けていくという挑戦。


 
誰もがカップの足を入れたい。しかし、無いですよね。
 
だから、挑戦です!

まず、マルティニ号の足は、カップの足ですが、重量バランスが違うため(ターボは重たいので)更に仕様変更+ガス圧変更しています。

また、964のスタビライザーリンクは、ブーメランのような「く」の字のような形をしています。
 
この形状は、サーキット走行には向いていません。
 
荷重がかかった時に、スタビライザーの運動性能、反応が遅れるからです。


 
なので、マルティニ号は、ワンオフでピロボール式ストレート(調整式)を製作しました。

ピンク号にやったこと↓
 
ポルシェの場合、RSやカップはスタビに穴があいているので、硬さ調整ができます。同じように硬さ調整できる機構にして、合わせています。

また、サスについてもプリロードのかけ方で動きが変わってしまうため、一般的に言われているプリロード0というセットアップは行いません。
 
プリロード係数は、プリロード0の位置から10ミリ締め上げます。

車高および、フロントとリアのバランスについても、前後バランスと重量バランスに加え、ブレーキのサイズや効き具合を考慮し、かつ、ドライバーの乗りやすさ、技量に合わせて調整をとります。

結構そこは、チューナーとの二人三脚で、チューナー側もドライバーの腕も考慮して作っていきます(^^)

ピンク号のオーナーは、
 
「レースとかで、ライバルのここで抜きたいから、コーナーのアスペクトのとこで踏ん張って欲しいけど、ロールしてる感覚は少し欲しい」という方なので、乗り方にも合わせます。

メカニック河本は、そこやるのが上手いと好評です。


 
下手くそなとこもちゃんと指摘します笑。ここダメとか。運転手の問題とか。

しかし、運転手の問題ではないところは、サスでもアライメントとかを合わせにいきます。

ピンク号は、アライメントにしても、マルティニ号よりも、ちょい緩めにしてあったりします。
 
具体的には、リアのトウインの角度とか、逆にフロントのキャンバーはサーキットでは◯度近く入れるとか、ドライバーと車体に合わせています。

今回、ピンク号の足回りを調整し、とても良くなりました。


 
しかし、緻密に言うと、マルティニ号の方がもう少しカッチリしてるかな、と感じます。

KEジェトロ(いわゆる、ドッカンターボ。ブーストがかかるのが遅いです。しかし、乗っている人には是非そのままで頑張って欲しいです!マルティニ号もKEジェトロの限界を突き詰めます)のままで、70台近く混走の中、FSWで1.57が出ている964ターボ は見たこと無いです。


 
ストレートの速度は他の車の方が速くても、タイムが出せるのは確実に足回りの違いですね。

ドッカンターボなので、3セクなどは、マルティニ 号よりフルコンのピンク号の方がピックアップは良いんです。

しかし、マルティニ号の方がタイムが良いのはなぜか?
 
足回りですよね。

今回かなり近付いて、あと1歩!

今回感じたのは、あと少しの違いはショックのガス圧を変えれば解消するかな?という事です。

ピンク号の方が、少しだけ柔らかい印象なんですね。

ただ、マルティニ号に乗っていなければ、ピンク号の足は、「素晴らしい!何これ?」と感じる程、仕上がっております。

あと少し!

頑張っていきます♪