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964turbo フルコン車両納車したけど整備不良だらけ・・・直しましょう!壊れ方や、LINKへの変更など!

更新日:2020年8月14日

[964turbo フルコン車両を修理、Link化へ]


2017年11月 964ターボのフルコン車両を手に入れました。


92年D物 964ターボ EMSフルコン E/G OH済  カム993GT-2 バルブスプリング強化 チタンリテーナー 等々

の、チューニングエンジン。

これは速そう!と、胸が躍る。


1)ABS故障発覚


納車当日、なんと時速30キロ走行時にブレーキがフルロック。 本来はここで、ABSが効かないとダメなのですが・・・

原因を追究する為、色々な速度でテストしましたが、全てフルロック。 これでは危なくて、乗れません。

原因を探っていくと、 ・マスターシリンダー新品交換 ・ワンウェイバルブ キャリパー交換 しましたが、まだフルロックが直りません。

次は、ABSコントロールユニット・ABSブースターポンプを他の964ターボから移設、テスト走行しましたが、まだフルロックは直りません。

残るは、ABSユニット本体しかないです。 しかし、ターボのユニットは、生産終了しており、入手出来ません。

が。

・・・実は、ターボのユニットに合うユニットが存在するんです。 (適合テストやBOSH品番から探し出すのが大変でした)

適合テストをし、サーキットへ持っていき、テスト走行しても、何の問題もありません。

完全に直りました!


2)AF計から煙が出る


原因を調べたところ、粗悪な配線の結び方がされてあったため、その配線と他の配線がリークし、煙が出てきました。 もちろん、端から端まで全て撤去。 違うメーカーのユニット・メーター・配線全てを1から取り付け直しました。


3)エンジン不調~Link化へ~


マフラーからの黒煙が酷い。 エンジンレスポンスが重たく、全く吹けません。

ロータリー車以上に燃費が悪いです。


追究していったところ、EMSフルコンのセッティングが不完全であり、大気圧も読み取っていないような状態でした。

そのため、フルコンを交換することにしました。

今回はEMSではなく、最新の「Link」に交換です。


その作業をしている中、元のEMSの配線がおかしいことが発覚。 途中で配線の色が違う色になったり、つぎはぎの配線が多かったため、大変危険な状態です。 全て撤去し、1からLinkの配線を引き直しました。


4)5000回転以上回らないトラブル


Linkでの初期セッティングは出ましたが、数日してから電気系のトラブル?5000回転以上回りません。 また、頭の痛い話です。 よって、デスビにピックアップセンサー取り付け。 フェールレギュレター機械式から電気式へ変更し、Linkで制御しました。 デスビのガバナを加工固定、吸気温度センサー取り付け・イグニッションコイル交換。 すると、全て問題が解消しました。

全開に回ります!!!!!!

尚、 オイルクーラー電動ファンエアコン、吸気温度、点火時期、ブースト、大気圧、燃圧等々 全てLinkで制御しています。


5)ブーストの不安定


その後、調子よく走っていたのですが、どうも、ブーストが安定しません。 スプリングをまず、1.0barに交換。 ウエストゲート修理点検。 ウエストゲートに行くバキュームホースシステムをオリジナルに戻すと、ブーストが安定しました。 ブースト的には、これで十分OKです。


6)タービントラブル


K27ハイフロータービンが装着されていましたが、外して見てみると、どこのものか分からない、タービンホイルとインペラが付いておりました。 全く使い物にならず、ブーストがすぐに垂れます。 タービンサイズが小さいのと、エキゾーストハウジングがK27のノーマルのままだったことも原因です。 これではパワー的にも合わないのは勿論ですが、シャフトにスラストのガタがあり、使い物にならず、交換しました。


7)KKK K28タービン



KKK K28タービンを入手しました。 ほぼ新品でしたが、もう一度フルOH、フルバランス取り、スラストベアリング熱価型(熱に強いタイプ)エキゾーストタービンハウジング、等々 少し改造して、K28改を作成しました。 取り付けたところ、バッチリ! フルブーストでブーストが垂れずに安定しています。 ドッカンターボではなく、3500回転くらいから、モリモリと来ます! サーキットで走るには、レスポンスが大事なので、これくらいが良いでしょう。 ちなみに、51R改を入れたとすると、750馬力は狙えるのですが、楽しいのはストレートだけになってしまうため、やらない方向です。


8)吸気温度調節


吸気温度を下げるため、インタークーラーとスポイラーの隙間がかなりあったので、エアガイドを作成。(HPより購入可能) また、リアウイングの穴あけ加工もし、テスト走行してみました。 Linkのマップデータで見たところ、約25℃以上下がりました。


9)付け加え


付け加えで、ターボはシリンダーヘッドに二次エアーの穴がありますが、この車両は簡単なヘリサートが打っており、スコスコで、2番と3番がヘリサート・タイムサートごと吹き飛び、タップの切り直し修理が大変でした。 1・4・5・6番も後々なると思いますが、この先、根気よく対処していきます。

なお、エンジンまわりのボルトナット類・オイルホースバンドなど、全て緩かったので、全て点検交換しました。



以上が、964ターボ EMSフルコン車両 納車してからの修理・Link化作業でした。


★今後のチューニング予定★

足回りが少し柔らかいので、仕様変更する予定です。 また、マフラーも、あまり抜けが良くないので、考え中・・・!

スタビライザーのLinkのストローク変更も予定中!

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